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街もクリスマス前の風景になってきました。
写真は先日渋谷に行った時の一枚。
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ちゃんと下まで撮ると「WONDERLAND」と書いてありますが、アリスじゃないよね・・・・・
二人が船に乗っているから、勝手にリトルマーメイド?なんて妄想します・・・・・・


さて、表題は以前にも書いたことのあるネルソン・デミルの「ジョン・コーリー」シリーズの話題です。

もう年の瀬ということもあるし、頭を使わずに楽しめる本を読み返してみようかな、なんて考えたわけです。
それで傑作である「王者のゲーム」を再読です。

とはいえ、知っている人からすればジョン・コーリーなんてポリティカル・コレクトネスからもっとも縁遠い男じゃないか、と思うでしょう。

ジョン・コーリーは元ニューヨーク市警でATTF邦統合テロリスト対策特別機動隊 (実在するのはJTTF=合同テロリスト対策タスクフォース) にスカウトされた物語の主人公です。

指導担当者の女性FBI捜査官に「なんで中東担当から異動願いを出したの?」と聞かれて「ああ、イスラーム教徒は酒を飲まないし、報告書をつくるにしても連中のへんてこな名前のスペルが分からないし、女たちが誘惑に乗ってこないからだよ」なんて答えてしまう人物です。
もちろん女性である上司は「そこまで露骨な人種差別と性差別に満ちあふれた発言を耳にしたのは、もう何年ぶりかしら」と呆れ返るのですが・・・・・

ちなみにATTFには市警察・FBI・CIAが一緒に活動しているのですが、元NY市警のジョン・コーリーにすれば、FBI捜査官はお育ちの良いお坊ちゃまお嬢ちゃまが机上の空論を賑わせるような集まりか、良くてボーイスカウトの延長の集団だし、CIAの連中と来たら傑作な陰謀話で駄ボラを吹くか、本当に陰謀で仲間の足をすくうかばかりやっている信用できない連中なのです。

舞台は1998年から始まるUSAの捜査陣(ATTF)とテロリストの戦いですから、シリアスな物語になりそうなのに、このジョン・コーリーが皮肉屋で冗句混じりに冷静な目で抜け目なく頭を働かせていて、読み手を離しません。

ATTFの長官との真面目な会合でも「NY市警の刑事たちは我々に新味をもたらしてくれる」とか誉められているのに「たとえば・・・・・ドーナツとか?」なんて答えずにはいられない・・・・(^_^;)

現場主義の敏腕刑事だったジョンにすれば、官僚主義と派閥主義のFBIやCIAと一種に働くのは窮屈でたまらず・・・・
「昔のジョン・コーリーは死んだ。ワシントン製の総重量一トンにも及ぶ『政治的な正しさ』指導通達文書に埋もれて」などと独白します。

この文章を前に読んだ時は何とも思わなかったのですが『政治的な正しさ』と訳されているのはポリティカル・コレクトネスのですよね。

昔読んだ時には何とも思わずに読み進めてしまったのですが、この言葉に突き当たり、はたと膝を打ちました。
アメリカ人は二十世紀末からもうこんな官僚的なお達しにうんざりしているけれど、一般的な現場にいる人達の腹の中は際どい批判をジョークまがいにして笑い飛ばしている・・・・・・
この作品が書かれてから17年(2000年1月にアメリカでは出版)、そんな状況は一層進んで、マスコミが大々的にネガティブな報道をしたのにトランプ氏が次期大統領に選ばれました。

ジョンみたいな普通の人間からすると、本当のアメリカ的な感覚の話をするのがトランプ次期大統領なのかも知れません。
ポリティカル・コレクトネスなんて初めて聞いたと思っていましたが、なんのことはない愛読するジョン・コーリーのシリーズに出て来ていたし、庶民感覚に対する深い洞察に基づいて書かれた小説だから面白かったのか、なんて。

アメリカでは未だに人気のシリーズで
「プラムアイランド」
「王者のゲーム」
「ナイト・フォール」
「ワイルド・ファイア」
「獅子の血戦」と続き、日本でも翻訳されています。
(プラムアイランドは今や絶版・・・・・もちろん所有しています♪)

・・・・・・しかし!
「PANTHER」
「RODIANT ANGEL」(UK版ではA QUIET END)と日本では未翻訳ながら物語は続いているんですよね・・・・・・

以前に白石朗さんにTwitterで尋ねてみたら、翻訳予定はないとご返事がありました(/_;)

実はPANTHERはペーパーバックで購入したのですが、挫折・・・・・・
しかし、こうしてまだ話が続いていることが確認出来たので、再挑戦しなきゃいけないみたい。
amazonのレビューを見ると、新作ではジョン・コーリーの別居話まで出ていたとか・・・・・!!
読まないわけに行かないけど・・・・・・荷が重いなぁ(>_<)

ネットで調べていたら、昨年の末にプラムアイランドが映像化される噂が出ていましたが、本当に映像化でもされてヒットすれば、ジャック・リーチャーのシリーズのように再び翻訳が始まる場合もあるわけで・・・・
私の能力的には、その方向に期待したくなるよねぇ・・・・・・

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数日前ですが(「貴婦人の訪問」を観に行った直後くらい)2作品を読了。

「キリング・フィールド」「反撃」「警鐘」「最重要容疑者」と読んできましたが、事件の謎解きや解明はあっさりというか、拍子抜けしてしまいます。
それでも面白いんですよね・・・・・・

謎解きという点では「キリング・フィールド」は面白かったし、タネ明かしも思いもよらない内容で感心。
映画化第一作の「アウトロー」も推理的要素が多いらしい(未読で良く分かりませんが、映画はそういう部分がありました)ですが、今回は強引なタネ明かしでした・・・・・アレで良いのか?なんていう気分も。

だけどジャック・リーチャーに痺れてしまうんですよ。
圧倒的な強靱さと、敵に対する容赦なさ!
前半では罠に嵌められたり、敵の攻撃を受けに回る感じでヤキモキするのが、ある部分では徹底的にやり返してくれます。

そして、地位の高い黒幕が大抵責任から逃げおおせたりハッキリしない罰で済みそうなのを、時にアッサリではありますが始末してくれます。

「61時間」でサウスダコタの寒さに凍えながら、電話でアドヴァイスしてくれた或る意味恩人、ある意味後輩の精鋭MP部隊指揮官であるターナー少佐。その人物に会いにワシントンDCにリーチャーがやって来たところから「ネバー・ゴー・バック」は始まります。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、それでもターナー少佐であったならリーチャーの登場に「サウスダコタから、どうやって生き延びたの?」と思わず聞きたくなると思うんですけど・・・・・・・この意味は両方読まないと分からないでしょうねぇ(^_^;)

サウスダコタの冬ほどじゃないけれど、初雪で東京も寒い(>_<)!
映画は観に行けるでしょうか?週末に行くつもりでしたけど・・・・・寒くて嫌だなぁ、なんて。

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先日、読み終わって感動したのですが、今朝方Twitterでちょっと話題にしたのでブログでも書き留めておきたくなりました。

江戸時代の茅島藩。物語は主人公戸田勘一の一代記と言ってもいいのですが、竹馬の友、磯貝彦四郎との関係が深く関わってきます。というか、この二人の関係が物語の中心です。

この親友、磯貝彦四郎が素晴らしい好漢なのですが、物語の出だしは筆頭国家老にまで出世した主人公が22年ぶりに江戸から国許に帰り、この親友の行方を知ったところから始まります。

そして、親友同士、同じ藩校、同じ道場で学んだ同士でありながら二人の運命の分かれ目となった日に向けて幼い時の悲しい出会いから紐解かれていくのですが・・・・・・

普通に考えると、クライマックスは運命の分かれ道となる上意討ちの場面でしょう。ここで主人公は生涯ただ一度と胸に秘めた必殺剣を使います。
この上意討ちの最中に親友の磯貝は卑怯傷を負って藩内での居場所を失っていくのですが・・・・
跡継ぎでは無い部屋住みの次男以下の男どもの悲しい境遇と、それを受け入れて生きてい 悲哀を痛切に感じさせてくれます。

ですが、本当のクライマックスはここではなく、出世して国入りした主人公が、神業的な居合い抜きを使う刺客と出会ってしまった場面ではないでしょうか。
ここで全ての謎も解き明かされ、磯貝の想いに胸を打たれます。
主人公が耐えても、読む側は涙が止まりませんでした。

磯貝彦四郎の深い思慮と 篤い友情、まっすぐな恋心に読み終わっても、思い返す度に目頭が熱くなってしまいます。
それと同時に、武士に生まれなければ、もっと楽しく生きられたろうに、とも切なく感じてしまいます。
これほど清廉潔白で人のために生きて死ぬ支配階級って(そりゃ悪代官もいたでしょうけど)絶無でしょうねぇ・・・

今時の人間では、そりゃなかなか尊敬される政治家にはなれないなぁ、なんて溜息が出そう・・・・・

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期待のスカーレット・ピンパーネルのことで補足。

これは1789に始まるフランス革命のすぐ後の話です。

フランス革命後、ロベスピエールを中心とした革命政府は、まず復讐として王族・貴族をギロチン送りにし、次いで革命を守るためと称して反革命分子や内部敵対者、と次々に断頭台送りにしていきました。

紅はこべ=スカーレット・ピンパーネルは、そんな時期の英国貴族がフランスに潜り込んで処刑されそうな危険に晒された者を救い出す快男児の物語です。
個人的には、苦しむ人民を救うためだった革命が、血の復讐のみならず(それも肯定しませんけど)、より多くの一般人を断頭台送りにした結果から、革命の熱情は間違いばかりを起こしている、と考えています。

大義のため、革命を守るためには必要なんだと言う主張に、若い頃は納得させられていました。
でも、今は間違いだと思います。
神ならざる人間には正解を分かって社会を作れる訳ではありません。少しずつ、改良を進めていくことが、より多くの者を幸せにしていけるのだと考えています。

そう言う意味で、私は革命否定論者です。

すでに民主革命を果たしていたイギリスがみるフランス革命も、そういう冷ややかな目が当時は多かったのでしょう。
結果的に紅はこべが生まれていますし、それだけでなく、ディケンズの「二都物語」もありますね。
こうした名作は、正義の名の下に、民衆が残酷な狂気に走る事を警告している気がするのですが・・・・・・

歴史を振り返ってみても、革命でより多くの人が幸せになった例というのは少ない気がします。
ロシア革命は、多くのロシア人を苦しめ続けて、結果1989年にソ連が倒されました。
チャイナの共産革命は、大躍進政策で億に近い数の人民が亡くなった上に、文化大革命で数千万人が殺されたとも言われています。
ポルポト革命も国民の何割が殺されたことか・・・・・・

結果論的にも良かったと言えそうなのは、革命ではない明治維新?
手前味噌と言われるかも知れませんが、明治維新は不思議ですね。
革命後の血の粛清が殆ど行われないまま、国民国家の形成に成功していますね!
革命じゃないからこその成功でしょうか。

なんていう認識だから、「1789」が今ひとつ心に迫ってこないのかも知れませんネ。

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先日、とある職場で話をしていたら「下町ロケット」に山崎育三郎君や橋本さとしさん・石井一孝さんが出演していると聞いてびっくり!
でも、出遅れた連続ドラマは見る気になれなくて、小説を買いました。

確か、池井戸潤さんの直木賞受賞作なので、いつかは買おうと思っていましたが、こういうことで読み出すとは思っていませんでした(^。^)

読んでいて、時々キャスト表に目を走らせたりしてましたが、自分のイメージが出来てくるとそれも煩わしくなるくらいに没頭・・・・・

面白いですね(^_^)v
橋本さんの演じていた役は、酷い仇役で・・・・・・・でも軽いから石丸さんみたいには認知されないかなぁ、とか考えたりもして。

今読んでいるのは帝国重工に特許を売るのではなく、製品納入に切り替えたところ。

ここまではあんまり良い印象のなかった吉川晃司部長が、その姿勢を変え始めるとこです。
みなさんが吉川晃司が良い役だと言っていたのに、ここまではそれほど良い印象抱けずにいましたが、変わり始めます。
日曜までにガウディも読破できたら、ドラマも見ようかなぁ・・・・・・

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Author:Dantess
舞台への熱がおさまりません。
新作も再演も気に入った舞台は、お財布と相談しながら通ってしまいます。

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