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今日の記事は久しぶりにミュージカルマニアっぽい話題。

ミュージカル「SEMPO」の初演を観た時のことです。2008年のことですね。
これは日本のシンドラーこと杉原千畝氏の物語ですが、感動が迫って涙の堰が決壊しそうになって・・・・・あぁ、素敵な舞台だぁ、と感じ入ってしまいました。

後日、とある専門家(ミュージカルの専門家というか、声楽家というか、その方面のプロの方です)のブログを読んでいたら、「これはミュージカルではない。音楽劇に過ぎない」という批判が書かれていました。

雑誌に書かれる劇評というのは、いわゆる提灯記事ばかりで批判的なものというのは日本では滅多に読めないのが現状です。
ですから、批判的な内容というのはブログ発信か、または新聞に出るピント外れの辛口劇評(なぜか、新聞で辛辣な劇評が載る時はピント外れか、社会主義賛美的なものが多いです。新聞社がアカの巣窟だから?新聞では提灯記事のようなものの方がまともという不思議な事態が多い?)くらいしか読めないのですが、これは自分が感動した作品だけに反発しつつ、意味が分からない・・・・・と気になったりしました。

ミュージカルの和訳が音楽劇じゃないの?メロディが多すぎるという批判も、素敵なメロディがいくらあったっていいじゃない!なんていう具合でした。

音楽がストーリーを語り、ストーリーと音楽が密接に物語を進めていく・・・・・なんて読んでも、どういうこと?なんて取り合わないでいいや、なんて納得いきませんでした。

そんな中で観たのがシアタークリエ開場記念で上演された「レベッカ」でした。

この作品はヒッチコックが映画化しているので知っている方も多いかと思いますが、私自身は映画は未見でした。

それで観に行って本当に衝撃・・・・・!!
オーストリア版の多分コンサートか何かの動画を貼っておきますが、あまり実感は出来ないと思います。

とにかく、これを観ると「音楽がストーリーを語り、物語の展開と密接な関わりを持ち、物語が進んでいく・・・・・」が、はっきりと分かり、「ああ、本当にミュージカルって素晴らしい」と腑に落ちました。

なかなか日本ではミュージカルが創作出来ず、音楽劇になってしまうというのも、言われればその通り、という感じです。

そういう点では、今回の「レディ・ベス」はインパクトが弱いだけに何回か聴いていると見えてくるような部分も多いのですが・・・・・
やっぱりクンツェ&リーヴァイでは「エリザベート」と「レベッカ」がミュージカルとしては強烈だったと思います。

そういう目で観直しても、傑作ミュージカルと呼ばれるものはその点も十分に満たしていて、今更ながら凄さを分かった(当時ですけどネ)という感じでしょうか。
20世紀の二大傑作「レ・ミゼラブル」と「オペラ座の怪人」は、その点からも極限まで突き詰めたような作品でもありました。

ロイド・ウェバーに関しては、駄作と呼んでしまわざるを得ない「ラブ・ネバー・ダイ」も、技術的には満点で、R.ウェバーの天才を感じます。ロイド・ウェバーは音楽もメロディも素敵すぎて、特異な存在という気もしますけど・・・・

レベッカは大好きですが、再演での成績が思わしくなかったのかな?再演の話を耳にしません。
ブロードウェイに進出するに当たって3拍子(リーヴァイさんがオーストリアの方ですから、3拍子が多いんですね。でも英語の歌詞には3拍子は合わせにくいとか)の曲を4拍子に書き換えるとか噂でしたが、どうもビジネス上の問題(英語記事なので分からないのですが、悪質なプロデューサーがらみみたい)でブロードウェイ版は幻になったようです。

でも、あの作品はまた観たいなぁ・・・・・・あの一幕のラストが忘れられません。

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今日は仕事中ですが、更新しています(^_^;)

本日でこのシリーズは一区切りです。
昨夜は久々にあの動画の歌を聴いて、心が震えました。

そう、あの日、動画が公開された3月26日は、この歌を聴いて「一緒に頑張って生きている人達と繋がっている、一人っきりではないんだ」という気持ちになって、勇気づけられたのでした。

また、岡幸二郎さんのブログに出ていた話だったと思いますが「稽古場でも震災以降、みんなの落ち着きがなくなっていたけど、動画の撮影をしてから気持ちがまとまって、良い舞台を見せてみんなを元気づけようと集中出来るようになった」とか。

やはり日本の人は、自分のためだけではなく、役に立てるんだ、みんなのためになるんだ、と納得出来ると頑張れるんですね。
こんな時に、舞台の稽古なんかしている場合なんだろうか、と不安を感じますが、誰しもが被災地に行って役に立てるわけではありません。
でも、震災で元気をなくした人達に勇気を与えて、前向きにしていくことは、日本を活性化して、それが回り回って被災地の復興にも役立つのですよね。

実際には3月から4月と、職場では毎朝その日の臨時業務ミーティングが開かれるようになりました(当時は正規の職員だったので)。そんな非常事態的な日常にあって、久しぶりに観た「レ・ミゼラブル」の舞台は本当に素晴らしかったです!

有楽町まで行って、人通りが戻りつつあるのを見るのも嬉しかったし、ほぼ満員の座席を目にするのも嬉しかったです。
それに募金箱にも人が集まっていて、私も賛同させて頂きました。
舞台は幕を開けると、素晴らしい展開に引き込まれ、全てを忘れて観ていました。
終わってみると、いつもに増しての感動だけでなく、本当に心が癒やされたというか、・・・・・・実は無理していたんだなぁと妙な安堵感を覚えていました。
それに、劇場中のキャスト・スタッフ・観客、みんなが一つの心で繋がっていて、終わった時に「みんなで頑張ろう、みんなで乗り越えていこう」という一緒の気持ちになれた喜び・・・・・素晴らしい舞台でした。
本当に劇場に来られて良かった、としみじみと感じました。

あの感動があるので、どうしても旧演出版(ジョン・ケアード版)のレ・ミゼラブルが最高という気持ちが払拭出来ないのですけれど・・・・・・

自分が年を取って劇場に行けなくなるまでは、あのような素晴らしい感動を共有できる場を求めて、劇場に行き続けることでしょう。
皆さまも、そんな素晴らしい感動に巡り会えるような、そんな助けになるブログであれば良いのですけれど。
それこそが「生きることを楽しむ」ことになるかも・・・・・・・m(_ _)m

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オリンピックも終わってしまいましたね。

その一方ではミュージカル「レディ・ベス」の顔合わせがあったりと、時間は進んでいきます。

さて、地震の後のこと。
たしか帝劇では堂本光一さんのENDLESS SHOCKの公演があったようです。シアタークリエでは「ウェディング・シンガー」。

はっきりと確認出来ないのですが、公式ページによると「ウェディング・シンガー」は一幕が終わる直前に地震に遭い、2幕は公演中止になり、通算5公演が休演になったそうです。

実際に電車が止まって出勤できなかったり、早退したり、計画停電で真っ暗で寒い家の中を一人過ごしたり・・・・・・

用事があって銀座に行く機会がありましたが、灯火管制でもしかれているのかという真っ暗な大通り。まだ7時頃だったのに帝劇前も真っ暗でした。

節電もありましたし、確かに毎日がどうなるのかでレジャーどころではありませんでした。
役者さん達だって、生き抜くことが優先で、練習だって、それどころじゃないかも知れない。そんな風に静かで不安な日々が続いていました。

もちろん東北の被災地では、もっと切実に生きることが重要だったと思います。

この時、レ・ミゼラブルにテナルディエ夫人で出演される森公美子さん(仙台市出身で、知人の方が被災され亡くなってもいるそうです)が「みんなでお金を使って下さい。元気を出して下さい。そして、東北のものを買って下さい」というようなメッセージを出していました。

そう、復興にも経済力が要ります。それはみんながお金を使うことで回っていくもの。
お金を使わないと税金も生じません。
みんなが静かに追悼に沈んでいては、助けられるものも助けられなくなります。
もちろん、電力不足で緊急事態の停電は、災害になるのですが、元気を出して経済を動かしていかないといけないのです。
東京での不便で沈み込んではいてはいけない、と考えるようになったきっかけでした。

そのうちにレ・ミゼラブルにジャベール役で出演されていた岡幸二郎さんが「あることを企画しています」というメッセージをブログに書き込みました。

そして、公開された動画がこれです。


沈み込んでいた心で、初めてこれを見た時に静かな涙が流れたのを覚えています。
なんか、ホッとしたのです。

続きは明日以降にします。

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レ・ミゼラブルの話をもう少し続けます。

このジョン・ケアード演出版は、役者が演じてみたいニュアンスを変えることで、話の理解が変わってくると言う不思議な魅力がありました。
それだけに、今日はどうなんだろう?どんな人間関係が出来ていくのだろう?と期待が膨らむのです。

新演出版は、単にまだ場面場面の位置関係が掴めていないせいなのかも知れませんが、場面のニュアンスがかなりカッチリとしている印象です。
アンジョルラスとグランテールの距離感が旧演出だと、それぞれの組み合わせで違った関係性になってきて、それがグランの行動を微妙に解釈が異なってきて・・・なんていう楽しみもありました。

いや、新演出では全然学生の区別も付かないし、動きが分かっていないだけかも知れません。

私が通い出してから、20周年記念などありましたが、まさか「さよならレ・ミゼラブル」公演があるとは思っていませんでした。
それが2011年でした。ジョン・ケアード演出版のレ・ミゼラブルが終わってしまうことになったのです。
2011年の4月~6月にかけて、最後の公演が行われることになっていました。

ミュージカルのチケットというのは、とんでもなく早い時期から入手していたりします。
二ヵ月先のことも分からないことがままあるというのに、半年以上先のチケットが用意されていたりします。
現在の私も、7月のチケットで確保しているものがあります。

2011年の4月~6月のチケットが確保されていたと言うことは・・・・・・・そうです、開幕まで32日という日に、多くの人の運命を変えた3月11日がやって来てしまうのです・・・・・・

続きは日を改めてm(_ _)m

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劇場での一体感、キャスト・スタッフと観客の間を精神的なつながり、そういったものが単なる映画鑑賞と違った感動や喜びをもたらすと昨日は書きました。

劇場に通ってしまうことには、そうした理由が結構大きかったりします。
決して役者さんに覚えられたりしていないし、実際には一度として目もあっていないのですが、一つの気持ちを共有し合った仲間意識が生まれているのですね。

演技するということは心を伝えることになるのかな、と思うのですが、それを言葉の上では強烈に否定する方がいます。

それが劇団四季の浅利慶太さんです。
芝居は言葉で伝えるのであって、心で伝えるのではない、と言う考えで、四季メソッドという発声練習のもと、翻訳ミュージカルを意欲的に上演し続けています。
「一音抜かすものは去れ」というコピーが練習場に貼ってあるのをテレビでも見たことがあります。

昔は翻訳ミュージカルというのは歌詞が聴き取りづらく、物語を理解しにくかったりした記憶があります。ところが劇団四季では、はっきりと聴き取れます。
おかげで子供でも予備知識なく、作品を楽しむことが出来る・・・・・
これは画期的で、ミュージカル人口を大きく押し広げたと思います。四季メソッドは正しいのでしょう。

でも、最近は、本当にセリフの芝居が何を言っていても聴き取りやすいけど、台詞回しが何の話で誰が言っていても同じ印象で、行きすぎじゃないの?と思っています。

それと、作品重視という姿勢から、カーテンコールでの必要以上のアンコールや喝采・役者のアピールなどを不要、あるいは役者を甘やかしたり増長させたりするいう考えからか敵視しているようです。
あくまでも作品を見せようということで、出演者が誰であるかを発表しないという方針です。
なので、なかなか劇場での一体感を感じさせてくれないのですが、それでも良い作品が多いので、劇場にはやはり行きます。でも、良い作品だと何回か行くけど、通う気にはなれないのです。

先日観た「マンマ・ミーア」ではカーテンコールでABBAの名曲のリサイタルが演出上あるので、ペンライトは振られるし(ペンライトを売店で売っていますから)、役者さん達も観客の拍手に嬉しそうに応えてくれます。
四季にしては珍しく、カーテンコールで盛りあがるんです。

別所哲也さんがよくおっしゃるのが「役者は拍手で生きている生物なので、いい舞台ではどんどん拍手して下さい」という話。そういう拍手に応える姿が、劇場内でのコミュニケーションなんじゃないかな、と思っています。

さて、Wikipediaでミュージカルを検索すると日本語の聴き取りにくい理由や、翻訳の難しい原因が説明されています。
「日本語は「ん」以外全ての音節に母音があるので重唱すると誰が何を言っているのか聞き取りにくく、様々な時代の漢語を取り込んだので同音異義語が多く(アルファベット・ハングル・ピンインの違いで1音1文字の漢字だけで音が言葉になる海外と違い、日本語は字面を見ないと意味を間違えるので翻訳歌詞にするのが難しい。)欧米語のミュージカルでは1音に1単語をあてられるのに比べ、音符の制約を受ける日本語翻訳の歌詞は1音に1文字をあてるので言葉が少なくなる事が、ミュージカルのストーリーを分かりにくくしている」

四季出身の役者さんは、非常に発声が明瞭だし、歌唱やダンスなどの訓練もレベルが高いので、退団後も各舞台で活躍されることが多いです。
ですから、方法論は正しそうです。でも、ちょっと違う気がします。
実はその四季だって、昔は訓練方法こそ同じでしたが、普通に素敵なカーテンコールをしていました。
芝居も今みたいに極端な不自然ではなかったし。
いろいろなことがあって、変わってきたのでしょうけれど。

もうちょっと続きます。
ただ、明日は「国民の映画」に行ってきます(^_^)v

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Author:Dantess
舞台への熱がおさまりません。
新作も再演も気に入った舞台は、お財布と相談しながら通ってしまいます。

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