Archive
さて、「レディ・ベス」の中でルナール閣下が話していた四大敵。
フランス、スコットランド、異教徒、そして何よりもレディ・ベス♪・・・・・・これはエリザベスが即位しても強敵です。
「何よりもレディ・ベス」のベスは、エリザベス一世が即位したことで消滅しますが、異教徒はイギリス国教会にとってはカトリックに変わり、プロポーズを断ったことで申し込んできた相手も四大強敵に名前を連ねることになります。
言わずと知れたフェリペ二世です。
ベスが即位するとなると、スコットランドは別の意味で脅威になっていきます。
あの(と言っても馴染みはないでしょうが)クイーン・メアリーがスコットランドの女王になるからです。

メアリーが何人も出てくるので面倒なのですが(ベスのお姉さんのメアリー女王に、アン・ブーリンの姉のメアリー、そしてスコットランド女王メアリー)、欧米は名前の種類が限られた社会のようで仕方がないです。
日本が世界的には異常なほど名前の種類が多いとも言われているようですが・・・・・・
昔、トワイニングティーにはクイーン・メアリーという種類の紅茶がありましたが、これがどちらのメアリーを指しているかは調べてみても分かりませんでした。
レディ・ベスを観れば分かる通り、エリザベスはメアリーの在世中にヘンリー八世の血筋なのかを疑われています。
その点ではスコットランド女王メアリーの方が正当な王位継承権があると考える人もいたのです。
フランス王室やローマ・カトリック教会がそうでした。
ベスが即位する直前にはフランスによってイングランドが持っていたフランドル最後の根拠地カレーを奪われてしまっていますし、そのフランス王室に嫁いだメアリーはイングランド女王を勝手に名乗って、それをフランス王室もカトリック教会も認めているという、ベスには頭の痛い状態です。
メアリーはフランスの王子が亡くなるとスコットランドに帰って女王になりますが、イングランド女王も兼任しているような体裁であり、さらにはイングランドのカトリック教徒や不満貴族がそれを後押ししようとするところもありますから、エリザベス女王にはスコットランドが不倶戴天の敵になってしまいます。
メアリーがフェリペ二世の王子と婚約をしようとするのは阻止しなくてはなりません。
カトリック世界の守護者を任ずるフェリペの好き放題させていては、イングランドの独立がおぼつかないのは聡明なベスにはしっかりと分かっていたことでしょう。
フェリペ二世の方は、カトリック世界の守護者なので、イングランド相手ばかりではなく、イスラームとの対決にも目配りしなくてはなりません。
イスラーム世界のヨーロッパ進出を最初に足止めすることになる「レパントの海戦」の勝利の後ろ盾を演じたりもしていますから、さすがクールヘッドです。
十字軍からずっと圧迫されっぱなしだったイスラームとの対決で、ついに情勢に変化の兆しを生み出したのですから、ヨーロッパ世界の守護者でもあったことでしょう。
しかし、その隙にベスはネーデルランドをプロテスタントとして独立させてしまいます。私掠線は跳梁し、植民地から収奪したスペインの財宝はイングランドに運ばれてしまう・・・・・・
あのベスめ、というところでしょうか。
そうこうしているうちにメアリー女王はお家騒動で、スコットランド王室から亡命してイングランドに逃げ込んでいます。
引退して悠々と生活していますが、イングランドのカトリック教徒や不満分子には希望的存在であり、血筋的には彼女こそ正統な王位継承者と見なされています。
クールヘッドが動き出すお膳立ては整いました!
というところから、私の好きなバビントン事件の話が始まるのです\(^_^)/
ブログランキングに参加しています。
励みになりますのでクリックをお願いします。


フランス、スコットランド、異教徒、そして何よりもレディ・ベス♪・・・・・・これはエリザベスが即位しても強敵です。
「何よりもレディ・ベス」のベスは、エリザベス一世が即位したことで消滅しますが、異教徒はイギリス国教会にとってはカトリックに変わり、プロポーズを断ったことで申し込んできた相手も四大強敵に名前を連ねることになります。
言わずと知れたフェリペ二世です。
ベスが即位するとなると、スコットランドは別の意味で脅威になっていきます。
あの(と言っても馴染みはないでしょうが)クイーン・メアリーがスコットランドの女王になるからです。

メアリーが何人も出てくるので面倒なのですが(ベスのお姉さんのメアリー女王に、アン・ブーリンの姉のメアリー、そしてスコットランド女王メアリー)、欧米は名前の種類が限られた社会のようで仕方がないです。
日本が世界的には異常なほど名前の種類が多いとも言われているようですが・・・・・・
昔、トワイニングティーにはクイーン・メアリーという種類の紅茶がありましたが、これがどちらのメアリーを指しているかは調べてみても分かりませんでした。
レディ・ベスを観れば分かる通り、エリザベスはメアリーの在世中にヘンリー八世の血筋なのかを疑われています。
その点ではスコットランド女王メアリーの方が正当な王位継承権があると考える人もいたのです。
フランス王室やローマ・カトリック教会がそうでした。
ベスが即位する直前にはフランスによってイングランドが持っていたフランドル最後の根拠地カレーを奪われてしまっていますし、そのフランス王室に嫁いだメアリーはイングランド女王を勝手に名乗って、それをフランス王室もカトリック教会も認めているという、ベスには頭の痛い状態です。
メアリーはフランスの王子が亡くなるとスコットランドに帰って女王になりますが、イングランド女王も兼任しているような体裁であり、さらにはイングランドのカトリック教徒や不満貴族がそれを後押ししようとするところもありますから、エリザベス女王にはスコットランドが不倶戴天の敵になってしまいます。
メアリーがフェリペ二世の王子と婚約をしようとするのは阻止しなくてはなりません。
カトリック世界の守護者を任ずるフェリペの好き放題させていては、イングランドの独立がおぼつかないのは聡明なベスにはしっかりと分かっていたことでしょう。
フェリペ二世の方は、カトリック世界の守護者なので、イングランド相手ばかりではなく、イスラームとの対決にも目配りしなくてはなりません。
イスラーム世界のヨーロッパ進出を最初に足止めすることになる「レパントの海戦」の勝利の後ろ盾を演じたりもしていますから、さすがクールヘッドです。
十字軍からずっと圧迫されっぱなしだったイスラームとの対決で、ついに情勢に変化の兆しを生み出したのですから、ヨーロッパ世界の守護者でもあったことでしょう。
しかし、その隙にベスはネーデルランドをプロテスタントとして独立させてしまいます。私掠線は跳梁し、植民地から収奪したスペインの財宝はイングランドに運ばれてしまう・・・・・・
あのベスめ、というところでしょうか。
そうこうしているうちにメアリー女王はお家騒動で、スコットランド王室から亡命してイングランドに逃げ込んでいます。
引退して悠々と生活していますが、イングランドのカトリック教徒や不満分子には希望的存在であり、血筋的には彼女こそ正統な王位継承者と見なされています。
クールヘッドが動き出すお膳立ては整いました!
というところから、私の好きなバビントン事件の話が始まるのです\(^_^)/
ブログランキングに参加しています。
励みになりますのでクリックをお願いします。


スポンサーサイト