以前に「物語」にまつわる不思議について書きました。
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2014年4月5日
2015年7月1日
今日は、ちょっと小説自体の内容に踏み込んでみようかと思います。

舞台では、犯人がジャスパー以外の人物という設定になっていますが、・・・・・・それでも選ばれちゃったりしてますが(^_^;)
ディケンズのアイデアでは、おそらくジャスパーが犯人ではないか、というのはプログラムの解説にある通り。

では、ディケンズが何を書きたかったのか、というと、周囲には教会の音楽家として尊敬を集め、立派な人だと思われるように振る舞うことが出来、更には人を思うままに操ることに長け、目的のためには良心の呵責を感じることなく残虐なことが出来る、そんな人です。

目を背けたくなる悪事を働きながら、心乱れたり、微塵も後悔することなく、悠然とくつろいでしまう、そんな絶対悪たる人間――
現代では小説や映画の題材ではむしろ馴染み深いぐらいの対象・・・・・・・
そう、サイコパスですよね。

近代社会になって、都市が発達してくると、こうした人物が素知らぬ顔をして隣りにいる、という事態が生じるようになります。
近代以前であれば、「あの家の奇妙な子供」とか言って避けられたり排除されたりしていた存在・・・・・
(私見ですが、日本でも近代以前は「出来損ない」とか言われて、座敷牢に一生押し込められたり、間引かれたり、布団蒸し等で消されていたんじゃないかなぁ、と思っています)

同じ遺伝子プールを共有しながら、ハンターと狩られる存在という恐怖は、現代社会が生み出したサイコな物語世界ですから、社会をあまねく観察する小説家が取り上げない訳がない。
ただ、社会病理学や精神医学が進むまでは、サイコパスという認識がないので、吸血鬼だとか二重人格といった形式を借りて描かれたり、邪悪な人間として描写されたのではないでしょうかね。

ミュージカル「エドウィン・ドルードの謎」とは関係ないお話をしてみました。

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