表題を見て、夢枕獏原作、岡田准一さん主演映画を思い浮かべた人が多いかと思います。

でも、こちらは1996年に実際に起こったエベレスト登山史上最大の事故を取り扱った実話物語です。
DVDが借りられます。
私は3Dで見ました(^_^)v

書いた翌日読み直したら、ネタバレ満載でこれから見る人には悪いかな、と思い直しました。
ここから先はネタバレになるので、これから見るのを楽しみにしている人は読まないで下さいm(_ _)m







天候に恵まれない中でアタックキャンプ(登頂のための最終キャンプ地)に辿り着いた各商業登山チーム(ガイドが報酬を得て、ツアー参加者を登頂させるというビジネスなんです。90年代の初めに成功してから流行ったそうですが、今は下火みたい)ですが、登頂日の朝は晴れてしまいます。
もちろん、登頂に挑む面々は「神のご加護」と喜ぶのですが、結果を知っている観客にとっては、「神様の罠」のようにさえ感じられてしまいます。

そして、頂上アタックが始まると、いろんな錯誤や誤解が重なっていきます。
ルートに人数が多すぎたことがもちろん問題なのですが、下山ルートに何本も置いといたはずのボンベがほとんど空だったり、降りろという指示が、降りてくるのを待つに取り違えられていたり・・・・・

生きて帰れたはずのガイドが、どうしても登りたいというベテラン登山家の熱意にほだされて力尽きてしまったり・・・・

最後の最後で取り残されてしまった難波康子さんとベック・ウェザースは助けられたんじゃないかなー、と。
実際にベックは翌朝(!)に息を吹き返して自力で下山していますから、救援に行った時に、他の三名と一緒に降ろせば何とかならなかったか、と・・・・・
もちろん、映画の中でそう感じるだけで、現場ではそれどころじゃなかったでしょう。
ただでさえ限界に近い高度で猛烈な嵐に見舞われてしまうのですから・・・・・・・

でも、生き残れてテントにうなだれる人々が「あれで精一杯だった、あれ以上やっていたらおれ達が危なかった」と自分たちに言い聞かせているのは、もう少し出来そうで出来ない極限での正直な気持ちなのでしょう・・・・・

頂上を少し降りたところで身動きできなくなり、無線と衛星電話を繋いでもらって、身重の妻に子供の名前と別れの言葉を告げるロブ・ホールの場面には涙でした(>_<)
彼の救援に向かった人々はどうしても彼の居る場所に嵐で辿り着けなかったのです。
(実際のニュース記事を読んだ時に「二人は携帯で話し合った」という部分に、そんなこと出来るのかと疑問でしたが、こうやったんですねと長年の疑問も解けました)

自力で降りてきたベック・ウェザースは低体温症で「無理だ」とみんなに諦められていたようですが、翌朝様子を見に行くと一人で下山の準備をしていたというのですから、人間の底力って凄い時は凄いですね。
とはいえ、彼自身の状態が悪くどうしてもベースキャンプまで下ろせない危険な状態・・・・・
彼は米国に残っていた妻が現地大使だけでなく大統領にまで掛け合いへりコプターをだしてもらいます。

高度6000mではヘリは上手く飛べない(プロペラで送り出す空気に支えられて飛ぶので、空気が薄いと支えがないのに等しくなる)ので、荷物も副操縦士も下ろしての飛行で救助は実を結び、彼は無事に帰国でき、今も健在です。

強いからといって無事ではないし、弱かったのに強かったり・・・・・・

何が明暗を分けたのかは、それこそ神様の気まぐれ?
人間の未来の不明さと、錯誤の重なりの産み出す不運、それに驚くべき人間の強さなど、複雑な感慨を抱かされました。

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