先日、読み終わって感動したのですが、今朝方Twitterでちょっと話題にしたのでブログでも書き留めておきたくなりました。

江戸時代の茅島藩。物語は主人公戸田勘一の一代記と言ってもいいのですが、竹馬の友、磯貝彦四郎との関係が深く関わってきます。というか、この二人の関係が物語の中心です。

この親友、磯貝彦四郎が素晴らしい好漢なのですが、物語の出だしは筆頭国家老にまで出世した主人公が22年ぶりに江戸から国許に帰り、この親友の行方を知ったところから始まります。

そして、親友同士、同じ藩校、同じ道場で学んだ同士でありながら二人の運命の分かれ目となった日に向けて幼い時の悲しい出会いから紐解かれていくのですが・・・・・・

普通に考えると、クライマックスは運命の分かれ道となる上意討ちの場面でしょう。ここで主人公は生涯ただ一度と胸に秘めた必殺剣を使います。
この上意討ちの最中に親友の磯貝は卑怯傷を負って藩内での居場所を失っていくのですが・・・・
跡継ぎでは無い部屋住みの次男以下の男どもの悲しい境遇と、それを受け入れて生きてい 悲哀を痛切に感じさせてくれます。

ですが、本当のクライマックスはここではなく、出世して国入りした主人公が、神業的な居合い抜きを使う刺客と出会ってしまった場面ではないでしょうか。
ここで全ての謎も解き明かされ、磯貝の想いに胸を打たれます。
主人公が耐えても、読む側は涙が止まりませんでした。

磯貝彦四郎の深い思慮と 篤い友情、まっすぐな恋心に読み終わっても、思い返す度に目頭が熱くなってしまいます。
それと同時に、武士に生まれなければ、もっと楽しく生きられたろうに、とも切なく感じてしまいます。
これほど清廉潔白で人のために生きて死ぬ支配階級って(そりゃ悪代官もいたでしょうけど)絶無でしょうねぇ・・・

今時の人間では、そりゃなかなか尊敬される政治家にはなれないなぁ、なんて溜息が出そう・・・・・

ブログランキングに参加しています。励みになりますのでクリックをお願いします。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
Contributor
Comment
トラックバック URL
URL
このエントリーの固定リンク
トラックバック
プロフィール

Dantess

Author:Dantess
舞台への熱がおさまりません。
新作も再演も気に入った舞台は、お財布と相談しながら通ってしまいます。

最新記事
フリーエリア
カテゴリ
最新コメント
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
趣味・実用
5101位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1080位
アクセスランキングを見る>>
フリーエリア
最新トラックバック
月別アーカイブ