_20161129_174931_convert_20161211191030.jpg

街もクリスマス前の風景になってきました。
写真は先日渋谷に行った時の一枚。
_20161129_174903_convert_20161211191009.jpg

ちゃんと下まで撮ると「WONDERLAND」と書いてありますが、アリスじゃないよね・・・・・
二人が船に乗っているから、勝手にリトルマーメイド?なんて妄想します・・・・・・


さて、表題は以前にも書いたことのあるネルソン・デミルの「ジョン・コーリー」シリーズの話題です。

もう年の瀬ということもあるし、頭を使わずに楽しめる本を読み返してみようかな、なんて考えたわけです。
それで傑作である「王者のゲーム」を再読です。

とはいえ、知っている人からすればジョン・コーリーなんてポリティカル・コレクトネスからもっとも縁遠い男じゃないか、と思うでしょう。

ジョン・コーリーは元ニューヨーク市警でATTF邦統合テロリスト対策特別機動隊 (実在するのはJTTF=合同テロリスト対策タスクフォース) にスカウトされた物語の主人公です。

指導担当者の女性FBI捜査官に「なんで中東担当から異動願いを出したの?」と聞かれて「ああ、イスラーム教徒は酒を飲まないし、報告書をつくるにしても連中のへんてこな名前のスペルが分からないし、女たちが誘惑に乗ってこないからだよ」なんて答えてしまう人物です。
もちろん女性である上司は「そこまで露骨な人種差別と性差別に満ちあふれた発言を耳にしたのは、もう何年ぶりかしら」と呆れ返るのですが・・・・・

ちなみにATTFには市警察・FBI・CIAが一緒に活動しているのですが、元NY市警のジョン・コーリーにすれば、FBI捜査官はお育ちの良いお坊ちゃまお嬢ちゃまが机上の空論を賑わせるような集まりか、良くてボーイスカウトの延長の集団だし、CIAの連中と来たら傑作な陰謀話で駄ボラを吹くか、本当に陰謀で仲間の足をすくうかばかりやっている信用できない連中なのです。

舞台は1998年から始まるUSAの捜査陣(ATTF)とテロリストの戦いですから、シリアスな物語になりそうなのに、このジョン・コーリーが皮肉屋で冗句混じりに冷静な目で抜け目なく頭を働かせていて、読み手を離しません。

ATTFの長官との真面目な会合でも「NY市警の刑事たちは我々に新味をもたらしてくれる」とか誉められているのに「たとえば・・・・・ドーナツとか?」なんて答えずにはいられない・・・・(^_^;)

現場主義の敏腕刑事だったジョンにすれば、官僚主義と派閥主義のFBIやCIAと一種に働くのは窮屈でたまらず・・・・
「昔のジョン・コーリーは死んだ。ワシントン製の総重量一トンにも及ぶ『政治的な正しさ』指導通達文書に埋もれて」などと独白します。

この文章を前に読んだ時は何とも思わなかったのですが『政治的な正しさ』と訳されているのはポリティカル・コレクトネスのですよね。

昔読んだ時には何とも思わずに読み進めてしまったのですが、この言葉に突き当たり、はたと膝を打ちました。
アメリカ人は二十世紀末からもうこんな官僚的なお達しにうんざりしているけれど、一般的な現場にいる人達の腹の中は際どい批判をジョークまがいにして笑い飛ばしている・・・・・・
この作品が書かれてから17年(2000年1月にアメリカでは出版)、そんな状況は一層進んで、マスコミが大々的にネガティブな報道をしたのにトランプ氏が次期大統領に選ばれました。

ジョンみたいな普通の人間からすると、本当のアメリカ的な感覚の話をするのがトランプ次期大統領なのかも知れません。
ポリティカル・コレクトネスなんて初めて聞いたと思っていましたが、なんのことはない愛読するジョン・コーリーのシリーズに出て来ていたし、庶民感覚に対する深い洞察に基づいて書かれた小説だから面白かったのか、なんて。

アメリカでは未だに人気のシリーズで
「プラムアイランド」
「王者のゲーム」
「ナイト・フォール」
「ワイルド・ファイア」
「獅子の血戦」と続き、日本でも翻訳されています。
(プラムアイランドは今や絶版・・・・・もちろん所有しています♪)

・・・・・・しかし!
「PANTHER」
「RODIANT ANGEL」(UK版ではA QUIET END)と日本では未翻訳ながら物語は続いているんですよね・・・・・・

以前に白石朗さんにTwitterで尋ねてみたら、翻訳予定はないとご返事がありました(/_;)

実はPANTHERはペーパーバックで購入したのですが、挫折・・・・・・
しかし、こうしてまだ話が続いていることが確認出来たので、再挑戦しなきゃいけないみたい。
amazonのレビューを見ると、新作ではジョン・コーリーの別居話まで出ていたとか・・・・・!!
読まないわけに行かないけど・・・・・・荷が重いなぁ(>_<)

ネットで調べていたら、昨年の末にプラムアイランドが映像化される噂が出ていましたが、本当に映像化でもされてヒットすれば、ジャック・リーチャーのシリーズのように再び翻訳が始まる場合もあるわけで・・・・
私の能力的には、その方向に期待したくなるよねぇ・・・・・・

ブログランキングに参加しています。励みになりますのでクリックをお願いします。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
Contributor
Comment
トラックバック URL
URL
このエントリーの固定リンク
トラックバック
プロフィール

Dantess

Author:Dantess
舞台への熱がおさまりません。
新作も再演も気に入った舞台は、お財布と相談しながら通ってしまいます。

最新記事
フリーエリア
カテゴリ
最新コメント
FC2カウンター
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
趣味・実用
6904位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1531位
アクセスランキングを見る>>
フリーエリア
最新トラックバック
月別アーカイブ